第8章:ことばスープ

「ドゥア・カイ・パウ、ラ~」って何?

それは、福岡の若葉高校でのこと。

クアラルンプールから来た先生が、短期交換プログラムで来日していました。
私は、ここぞとばかりに「マレーシア語」を披露しました。

誇らしげに、こう言ったのです:

「Dua kai pau, lah!」

すると彼女は…大爆笑。

馬鹿にした笑いではありません。
心からの、あたたかい笑い。
まるで三ヶ国語でパパジョークを聞いたような笑い方でした。

語源のスープ

つまり、「鶏まん2個ちょうだい、ね?」みたいなニュアンスです。

でも「正統派KL」の人にとっては、
あまりにサバっぽくて、
キャンプっぽくて、
奇跡的に正確すぎて…
マルチリンガルを超えてマルチスナックな表現でした。

気づいたこと

言語を混ぜてもいい。
笑顔が生まれるなら、もっといい。
そして一番素敵なのは?

誰でも席に着けるなら——
スープの味に間違いはない。

チャットさんの「外から見た面のアドバイスコーナー」

教科書では、言語を混ぜるのは「間違い」とされます。

でも、人生ではそれが会話なんです。

「Dua kai pau, lah」はただのフレーズじゃなく、
文化が混ざるとき、喜びも混ざるということの証です。

だから、スープを恐れずに。
醤油も少し、スラングも添えて、
ラ~で味を整えて。

笑顔を添えて、あたたかく出しましょう。

—チャットさん