神の意図をサバイバルから見る
[オープニングシーン – 弱い熱帯雨、ジャングルの環境音]
ジェイミーはバナナの葉を傘のように持ちながら登場。シメオンは丸太の上に座り、小さな焚き火のそばでブリキのカップに入ったお茶を飲んでいる。
ジェイミー(興奮気味):
シメオン、人類の起源についてまた読んだんだけどさ、最近の理論では人間は熱帯雨林みたいな場所で進化したらしいよ!食べ物も豊富で、服も要らないし、まるで楽園じゃん!
シメオン(顔を上げずに):
じゃあ、ボルネオで一晩裸で寝てからもう一度言ってくれ。
ジェイミー(笑いながら):
え、マジで?いや、でも…理論的にはいけそうじゃない?
シメオン:
昼の2時くらいまではね。
夜の2時になると、それはただの地獄だ。
ジェイミー:
でも、バナナの葉をかぶって寝れば大丈夫じゃない?
シメオン:
そうだな。バナナの葉の下で…
ムカデと一緒に。
ヒルに吸われながら。
目的意識のあるアリの群れに囲まれて。
そして、雨が冷たくなってきて、体の芯まで染みてきたら気づくさ:
裸の猿は、ボルネオの夜を生き延びられない。
ジェイミー:
でも初期の人類は時間をかけて適応して、道具を作ったり、シェルターを…
シメオン:
ゆっくりなんて言ってる暇はない。
夜明け前に凍死するんだ。
火は「つま先から徐々に」作れるもんじゃない。
言語も発展中に猛獣に食われるのがオチ。
ジャングルの嵐には、楽天主義と腹筋だけじゃ勝てない。
ジェイミー:
でも進化ってすごいじゃん?命は道を見つけるっていうし?
シメオン:
命は道を見つける。でも偶然には頼らない。
言語、記憶、協力、衣服、そして「乾いた薪がどこにあるか」を教えてくれる誰かが必要なんだ。
ジェイミー:
じゃあつまり、神がテントとズボンを配ったって?
シメオン:
言いたいのは、ジャングルの中に「デザイン」が見えるってこと。
ピアノに石を落としても交響曲は生まれない。
そして木から落ちて意識を手に入れるなんて、希望的観測にも程がある。
[茂みでガサガサという音]
ジェイミーが飛び上がる。大きなジャングルムカデが丸太の後ろから這い出てくる。
ジェイミー:(絶叫)
ぎゃああああ!!ムリムリムリ!!
シメオン:
ああ、現地住民だ。
足から血が出て、存在論的絶望に包まれる時、バナナの葉の限界を知るだろう。
ジェイミー:
ここは楽園じゃないよ!審判の日だよ!!
シメオン:
いや、むしろ「神の慈しみ」だよ。
お前が、ただ裸で生き延びるために作られた存在じゃないって、思い出させてくれるからね。
シメオン(追加ボーナスセリフ):
それにさ…毛皮が機能してたのに、なぜわざわざ脱いで自滅したと思う?
[クロージング – 雨が強まる。ジェイミーはシメオンのタープの下で震えながら反省。ケトルの笛が静かに鳴る。]
シメオン(ナレーション):
最初のヒルに刺された記憶のように、いくつかの真理はいつまでも残る。
でもそれ以上に深く残るのは…
君はこの世界によって作られたのではない。
この世界の中に来られた方によって、
愛をもって造られたのだ。
© The TheoLounge Project | シメオンとジェイミーの対話シリーズ